イチジとニジの強さは兄弟の中でもダントツだと思います。その理由は、その感情の起伏のなさです。
『ワンピース』では、彼らは感情に流されるという事はほとんどないように思えます。喜びや怒りといった人間の感情が欠落しているイチジとニジには怒りや憎しみという感情すらないのでしょう。
戦闘において感情の動きはイコール敗北の危機を迎えます。
ですが、その強さはなんて哀しい事なのでしょう。ビッグマムの罠にはまり、今にも殺されそうになりながらも、それでも感情が動く事はなかったのです。
まるで、自分の死すら関心がないようでした。
イチジにもニジにもちゃんと感情はあったのです。その事が分かったのは、サンジを救出するシーンでした。
動けないルフィを抱え、敵の集中攻撃を受けそうになったサンジの為に、まるで壁のように立ち塞がったのです。なぜ来たのか。その理由をイチジは単なる奇遇だと言いました。
ですが、そんなはずはないのです。あのままサンジを見捨てる事だって出来たのです。ですが、そうはしませんでした。
彼らに感情が残っている何よりの証拠だったのです。
これまで敵を倒す為に使われた強さは、弟を守る為に変われたのだと思うと、胸の奥が熱くなりました。『ワンピース』の中で、ここまでクールで熱い兄弟はいないと思いました。
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