高血圧の予防や改善のためには「食生活」「運動」「ストレス」「睡眠」などがカギとなりますが、その中でも特に睡眠(睡眠障害の解消)は重要です。
あなたが日中頑張って働いているとき、あなたの身体の内臓器官や筋肉、脳や血管もまた同じく頑張って働いています。
そうして一日頑張ったあとの疲れを癒すには、睡眠障害がなく、ある程度の時間ぐっすりと熟睡できるということがとても大切です。
睡眠障害のないヒトの脳内では、日中活動時は「交感神経」が、夜間就寝時には「副交感神経」が優位となるように自動的に切り替わっています。
脳内で副交感神経が優位になると、身体はリラックスした状態になり、それによって質の良い睡眠(熟睡)を得ることがことができるという仕組みです。
朝スッキリと目覚めることができるのは、この交感神経と副交感神経のオンとオフが正常に働いてくれている証拠なのです。
また、夜間就寝中に副交感神経が優位になると血圧も穏やか(=高血圧の緩和)になるので、日中傷ついた血管壁の修復作業が捗り、高血圧の予防や改善にも効果があります。
しかしストレス社会で働く現代人の中には、交感神経が副交感神経に切り替わらず、「眠りたいのに眠れない」という睡眠障害に悩んでいる方もいらっしゃると思います。
睡眠障害は高血圧の原因となります。
そして高血圧の悪化は脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めますので、決して放置せずに早めに対処しましょう。