日常的に睡眠不足な人は、きちんと睡眠時間を確保できている人より血圧が高くなりやすいそうです。
例えばあなたがお医者さんに高血圧を指摘されたとします。
すると、そこで必ずと言っていいほど尋ねられるのは、「睡眠時間は何時間位か?」「ぐっすり眠れているか?」「睡眠不足ではないか?」など、睡眠の質のことです。
つまり、血圧を安定させるためにはただ眠るだけではなく、良眠できているのかどうかが重要視されるわけです。
しかし、高血圧と睡眠時間にはどのような関連性があるというのでしょうか。
そして、睡眠不足だと高血圧になりやすいのは一体なぜでしょうか。
日中の血圧は夜間就寝中よりもやや高いので血管壁には傷がつきますが、その傷は夜間就寝中、血圧が日中活動中よりも1~2割低くなっている時にだけ補修されます。
つまり、日常的に睡眠不足がちな人の血管は補修されずに働かされているので、どんどんボロボロになってしまう(高血圧になりやすくなる)ということです。
そして睡眠不足が続けば続くほど、高血圧のリスクどころか、高血圧に伴う合併症(脳血管疾患や心筋梗塞)のリスクにもさらされるということなのです。
ちなみに理想的な睡眠モデルは夜22時頃に就寝し翌朝6時頃に起床する、7~8時間睡眠だそうです。
高血圧は睡眠不足の解消によってセルフケアできるということですので、夜更かしはほどほどにしましょう。