ストレスと糖尿病のただごとではない関係

糖尿病とストレスには大きな関係があります。

なぜなら人間は強いストレスにさらされると、血糖を抑える役割を果たすインシュリンに対する感受性が低下するからです。

これはインシュリンの体内における働きが低下することを意味します。

しかもこれと同時に、強いストレスは血糖値を上昇させるホルモンの分泌も促します。

このふたつの働きが相まって、血糖値が上昇し、身体が糖尿病にかかりやすい状態になってしまいます。既に糖尿病を患っている人は、さらに悪化する可能性があります。

これだけではありません。

ストレスのおかげでイライラすると、やけ食いしたくなることはありませんか？
お酒をたしなむ人は、もしかして酒量が増えていませんか？

過食や深酒などでストレスをごまかそうという人体の反応は、血糖値の上昇へとつながって、糖尿病の発症や悪化の引き金になるかもしれません。

強いストレスを自覚している人は、ストレスの原因から意識的に離れる時間を作って、運動をしたり、趣味の世界に没頭したり、ただリラックスする時間を持つことが必要です。

問題が大きすぎて自分で処理できないときは、精神科あるいは心療内科の医師や、カウンセラーに相談することも良い方法です。

それと同時に喉がかわく・疲れやすい・多尿・急激な体重減少など糖尿病の初期症状がある人は、必ず専門の医師の診察を受けることを忘れないで下さい。