糖尿病治療による糖質制限の上限値は1日130グラム以下が目安です。
一方で下限値の目安は1食20グラム以上、1日50グラム以上になります。
この1日の下限値を下回ると身体の中にケトン体が増え、糖尿病患者の場合、ケトアシドーシスという状態になり、危険を及ぼす可能性があります。
重い糖尿病はケトアシドーシスに注意しながら1日50グラム以下の糖質制限をすることがありますが、それ以外の人は1日50グラムを下回らないようにしましょう。
糖尿病の食事療法は、血糖をコントロールするのがポイントです。糖質は炭水化物から食物繊維を除いたものです。制限するには、日々の食事の中で炭水化物の摂取を制限した食事にします。
そうすることで血糖のコントロールだけではなく、体重をコントロールする効果もあります。1日に摂取する総エネルギー量に対する糖質の摂取量は50~60%です。
ただ、糖尿病において炭水化物のみを制限すると、他の栄養素でエネルギーを補うためにたんぱく質や脂質の摂取量が増えてしまいます。糖尿病の合併症である糖尿病腎症や脂質代謝異常などがあるとたんぱく質や脂質の制限もしなければいけません。
糖質制限によるエネルギー摂取の偏りには注意が必要です。
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