糖尿病でつる原因

足がつるというのは、筋肉が急激に収縮し痙攣(けいれん)を起こしている状態です。

健康な人でも筋肉の使い過ぎや急激な運動が原因で足がつることがあるほか、睡眠中では体温が下がり血流が衰えることによって、筋肉が収縮して起こると考えられています。

人間に必要な栄養素であるミネラルは筋肉の動きを助ける作用があります。そのミネラルや水分が不足するのも足がつる原因となっています。

糖尿病は血糖値が高い状態が続くことで、全身の血管や神経に大きな影響を及ぼしています。そのため、糖尿病腎症や神経障害、網膜症などの合併症を引き起こします。

糖尿病の場合は筋肉疲労などの他に、運動神経の障害によって神経が乱れ、筋肉が異常に収縮、緊張し足がつりやすくなります。

糖尿病の神経障害が原因で足がつるのは運動などで筋肉を使ったときではなく、就寝中などの安静時でも起こるという特徴があります。また、血糖値が高くなり血流が悪くなることも足がつる原因のひとつです。

糖尿病の人が足がつることを予防するためには、糖尿病の治療で肝心な血糖値を安定させることです。神経障害などの合併症を進行させないために、食事療法や運動療法などの基本の治療を行い、規則正しい生活をすることが大切です。