糖尿病はどれくらい痩せるといい？

糖尿病は、慢性的な高血糖状態に陥る代謝疾患の一つで、何らかの原因でインスリンが作られなくなる「インスリン抵抗性」によって起こる病気です。

糖尿病には、インスリンを製造する膵臓(すいぞう)の機能が働かなくなることで生じる「1型糖尿病」と、インスリンの分泌が少なくなることで発生する「2型糖尿病」があります。

2型糖尿病は肥満の中高年に多く、日本人の糖尿病患者の約9割を占めています。

インスリン抵抗性は、体重をコントロールすることで改善することができます。どれくらい痩せるとよいかは個人差がありますが、専門家の研究によると、体重を5パーセント以上減らすことで糖尿病の治癒に近い状態にすることが可能と結論づけています。

半年程度かけて体重を減らし、健康的にスリムな体型を目指すことが、リバウンドが少なく最も成功しやすい方法であることが確認されています。

減量を行うと内臓脂肪を減らすことができますが、内臓の一つである肝臓にたまっていた中性脂肪を減少させることで、血糖値が上がりにくくなることが研究結果で明らかになっています。

また減量によって、インスリンを分泌する膵臓機能の改善にも役立っています。無理せず健康的に体重を減らし、糖尿病を改善していきましょう。