漫画『ワンピース』の人気キャラクターの1人であるサンジ。
麦わらの一味ではコックとしてルフィ達に美味しいご飯を振る舞い、戦闘になると華麗な蹴り技で強敵と対峙する彼に、あんな壮絶な過去があるなんて思いもしませんでした。
サンジが、海遊国家であるジェルマの王子だったなんて。
そして、ジェルマでは失敗作だと罵られていたなんて。
普段のサンジからは想像もつかない過去でした。サンジはあの時、どんな気持ちだったのでしょう。父親にその存在すら否定され、家族と決別した時に、サンジの胸にはどんな想いが満ちていたのでしょうか。
そして、サンジは究極の選択を迫られます。
ベッジの体の中で、ナミ達と、育ての親でもあるゼフを人質に取られたサンジは、あの瞬間にルフィ達との決別を決めていたのだと思います。
ナミ達に最後に見せた笑顔が、サンジの最大の優しさなのだと思うと、胸が締め付けられる思いでした。もう二度と戻るつもりのなかったジェルマに、サンジはどんな気持ちだったのでしょう。
全てを諦めたようなサンジの表情が、今までのサンジのイメージをガラリと変えました。ルフィとナミに罵声を浴びせる度に、ルフィを蹴る度に、サンジの心が泣いているようでした。
サンジにとって、ジェルマは憎き故郷の筈なんです。父親や兄も、憎むべき相手だった筈なんです。
でも、サンジはビッグマムの罠からジャッジ達を助けました。
自分を蔑んだ父親を、サンジは助けたのです。それは、サンジにとって本当の父親であるゼフの為です。
ジャッジを見捨てたら、サンジはどんな顔をしてゼフに会えば良いのでしょう。そして、ジャッジもまた、戸惑ったのだと思います。「お前は俺の父親ではない」と言われた時に、ジャッジの胸には初めて寂しいという気持ちが生まれたのではないかと思います。
そして、やっとサンジは自分の過去を乗り越えたんだと思うんです。こういったキャラクターの成長こそが、『ワンピース』の最大の魅力ですね。
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