高血圧の人は、食生活の管理をしなければならないと言われていますが、もう一つ大切なのは、毎日の軽い運動を欠かさないようにすることです。
運動とは言っても、身構える必要はありません。
朝、起き上がる前のベッドの中と、夜、一日の疲れをとる湯船の中で簡単なストレッチをするだけでも、高血圧には効果があるのです。
ストレッチと高血圧が関係あると聞くと、不思議に思われるかもしれませんね。
高血圧の原因は血流が悪くなることにありますが、筋肉が硬くなると、筋肉の中にある毛細血管が圧迫されることになり、血流が悪くなるのです。
ですから、ストレッチで身体を筋肉をほぐして血流をよくすることで、高血圧に良い効果があるのです。
高血圧の人は、朝、突然起き上がるのはよくありません。
起き上がる前にベッドの上で、両手を上に伸ばして肋骨の間の筋肉を意識し、足は爪先を天井に向けてふくらはぎがストレッチされていることを意識しながら、ゆっくりと伸び何回か繰り返しましょう。
このストレッチ運動の時、呼吸は止めてはいけません。
夜は湯船につかった時に手と足の指両方を使って、じゃんけんをしてみましょう。
指には、毛細血管があるだけでなく、動脈と静脈が入れ替わる場所でもあるので、湯船でゆっくりと温めながら動かすことで、全身の血液の循環を良くする効果があるのです。
高血圧に自覚症状がないように、ストレッチなどの運動をしても、高血圧に効果があることは自覚することはできないかもしれません。
しかし、ストレッチなどの運動により血流をよくすることは、様々な病気の予防にもつながりますので、是非毎日の生活の中に取り入れましょう。
なお、高血圧を予防・改善していくには、食事を見直していくことも大切です。
おいしい食事を楽しみながら、血圧を抑えていきたい方はこちらをご覧ください。