塩分の多い食生活のためか、実は日本人の3分の1が高血圧であるといわれています。
高血圧は自覚症状がないため、そのまま放置してしまいがちで、知らず知らずのうちに血管を痛めてしまい、脳卒中や脳こうそく、心筋梗塞などといった命に係わる深刻な大病を引き起こす可能性もあるのです。
まずは自分の血圧を知り、高血圧であったら専門の医師による指導を受けたほうがいいでしょう。
血圧は夜よりも朝が注意
ですが、血圧は一般的に、夜は睡眠中には下がり、朝は目覚めと同時に上がりだすといったように、1日のうちで常に変動しています。
高血圧かどうかを見極めるためには、一番低い、基礎血圧を調べるとよいでしょう。
血圧が落ち着く夜、就寝前に、安静の状態で測るといいのです。
また、朝に血圧が上がるのは、心臓の動きを活発にする交感神経が働きだすためで、若い人には必要な血圧の上昇です。
ですが、高齢の方や高血圧の方は、血液がどろどろに濃縮されている時に、急に血圧が上がると血管が破裂したり詰まったりしてしまうのです。
これがいわゆる脳卒中などの原因です。
たとえば心筋梗塞ですと、朝、起床後1時間以内に最も発作が起こりやすくなっているのです。
そのため、一般的に高血圧の方は、夜なら安全ということもありませんが、夜よりも朝が特に注意が必要です。
なお、高血圧を改善していくには、食事の見直しも大切です。
おいしい食事を楽しみながら、血圧を抑えていきたい方はこちらをご覧ください。