高血圧の予防にはカリウムの摂取が効果的です。
塩分を多く摂りすぎると高血圧になることは一般的に知られています。
これは体内にある水分(体液)の塩分の濃度を一定に保つ仕組みのためです。
体液中の塩分が増えるとそれを薄めようとしてのどが渇き、水を飲むことによって血液の量が増え、結果として高血圧になるわけです。
高血圧は命に関わる様々な病気の原因になるので「静かなる殺し屋」ともいわれています。
高血圧を予防する上で大切なことは何でしょうか。
もちろん食事から摂る塩分を減らすのは言うまでもありませんが、漬物や味噌汁をとって、調味料として醤油が欠かせない日本人の食習慣からすると、塩分を減らすのは簡単ではありません。
そこで、ナトリウムを排出するのを助ける働きを持つカリウムを多めに摂取し、高血圧の予防に役立てることができます。
カリウムはカルシウムとリンに次ぎ、3番目に多く体内に含まれているミネラルです。
カリウムは必要以上の量が摂取されると腎臓で尿として排出されますが、その際に同じ量のナトリウムがくっつき、一緒に排出されます。
そのために体内の塩分が増えるのを防ぎ、高血圧を予防してくれるわけです。
カリウムは一般に野菜や果物、豆類に多く含まれていますが、乾物にも多く含まれています。
例えば、こんぶやわかめ、ひじき、切り干し大根などには多く含まれています。
食生活を工夫し、おいしく食べて高血圧を予防しましょう。