現代病のひとつである高血圧症ですが、実は高血圧の人の30~40%が不眠症だという事実が明らかになっています。
何故高血圧の人が不眠になるのか原因定かではありませんが、ひとつの理由として睡眠時無呼吸症候群が挙げられます。
他に高血圧を治療するための薬の副作用、眠れないというストレスが余計に血圧を上げているなどがあります。
逆に不眠が高血圧症を引き起こしているという事実も否めないようで、どちらが先かどうかは医師の判断によるところになるでしょう。
仕事が忙しくコーヒーやカフェイン飲料などでカフェインを摂り過ぎることにより夜になっても交感神経が高ぶり、眠れない、眠りが浅いまま朝を迎え血圧が上がっているという例も少なくはありません。
そこで医師は高血圧症の患者に睡眠薬を処方して患者の眠りを改善してみたところ、睡眠薬を飲まなかった患者に比べて睡眠薬を飲んだ患者の血圧が下がったという結果がでました。
眠りが改善されると血圧も下がるという事実は証明されています。
ただし、あくまでも睡眠薬は医師の処方通りに決められた容量を守って飲むのが原則です。
高血圧症による不眠か、不眠症からくる高血圧症かで処方も違ってくるでしょう。
近年はドラッグストアでも睡眠薬に似た睡眠導入剤やサプリメントがありますが、高血圧症の薬との相性もありますので自己判断せずに必ずかかりつけ医に相談するようにしましょう。