腰痛は何科に通院すればいい？

腰痛は悪化すると起き上がることも困難になり、たちまち生活に支障をきたす厄介な病気です。

はたから見ても痛みがわかりにくく周囲の理解も得にくいので、こじらせる前に早めの治療をしたいと考える人が多いことでしょう。しかし、腰痛の場合はいったい何科を受診すれば良いのでしょうか。

ひとくちに腰痛といってもその原因はさまざまであり、原因によってどの診療科に通院すべきかも違ってきます。

腰部分の骨や関節、筋肉や椎間板の損傷が腰痛の原因の場合は、整形外科で治療を行います。

また内臓疾患からくる腰痛の場合は内科で、心因性腰痛の場合は整形外科と心療内科・精神科の両方で治療します。

中腰の姿勢を続けたり重いものを持ったりした翌日に腰痛が始まったなど、痛くなった原因が推測できる場合には整形外科を受診してください。

しかし、思い当たるような原因が特にないような場合には素人の考えで正しい判断をするのは難しいため、まずは整形外科にて腰部のX線検査などを行い、骨や椎間板などに異常がないかどうか確認するのが良いでしょう。

その部分に損傷がないのに腰痛が数週間も続き悪化しているような場合には、さらに内科を受診して腰痛の原因となりうるさまざまな内臓疾患の検査を行うことになります。

いずれにせよ腰痛で悩む人が最初に受診すると良いとされるのは整形外科ですが、原因によっては他の診療科に通院することになる場合もあると覚えておくと良いでしょう。