尿管結石と腰痛で左側が痛い時

急に動いたときや重い物を持ち上げたときに、腰が痛くなるのは多くの方が経験しているのではないでしょうか。

ですが左側の腰が痛いときは、それはただの腰痛ではないかもしれません。

姿勢が悪い、長時間同じ姿勢をしているからというわけでもなく、左側の腰が痛むときは尿管結石によって引き起こされた腰痛ということも少なくはありません。

腎臓で結石ができると、膀胱へと尿が送られるときに尿に交じって結石が尿管を通ります。この結石のため尿管で尿がスムーズに流れずに尿管に圧がかかり膨張して、尿管や腎臓を覆っている膜も突如として伸び広げてしまいます。

尿管結石のよる腰痛はこの膜が急に伸展するために引き起こされることに起因するものです。

腰痛とともに尿に血が交じっている、尿に濁りがある、お腹の当たりに突発的な痛みがあるといった症状がある方は、尿管結石による痛みという疑いも拭えません。

これらの心当たりのある場合は、早めに内科や泌尿器科で診断してもらうことが大切です。

結石が小さいうちは薬を服用して自然排石を促すことで治療が可能です。石が大きくなると結石を粉砕する治療や、ひどい場合は除去手術を受けなくてはいけないケースもあります。

外科や接骨院等で治療を受けても腰痛の症状が緩和されない場合は、尿管結石の可能性も考えてみましょう。