寒い朝、冬場の浴室・トイレ、夏場の冷房など体が冷える環境では、毛細血管が体温を保持しようとして収縮するので健康体の人でも血圧が上がりやすくなります。
特に、高血圧の持病がある人は血管が脆くなっているので注意が必要です。
寒さ対策を心がけておけば、高血圧が原因によっておこる疾患や事故を未然に防ぐことができます。
意外とうっかりしやすいのが寒い朝の目覚めの時です。
寝床からいきなり起き上がると、高くなっている血圧がさらに上昇しやすくなり血管に大きな負担がかかってしまいます。
高血圧の持病がない人も、まずは伸びをして体を目覚めさせてから、ゆっくりと起き上がるようにします。
寒さ対策の基本は重ね着です。
体温を維持するためには空気を通しにくい速乾性の素材でできた衣類をインナーにして、ウールやカシミヤなどの衣類は上に着ることで寒さ対策ができます。
しかし、やみくもに枚数を重ねても一向に体が温まらないことがあります。
重要なポイントは首元と足元です。
首を温めることは寒さ対策だけでなく高血圧の予防にもなるので、首から冷気が入らない工夫をするとよいでしょう。
靴下や手袋で末端の寒さ対策をすることも忘れてはなりません。
寒さで体が冷えると血圧も下がると錯覚をしがちですが、寒い時こそ高血圧対策が必要です。