水分が不足すると、血液の濃度が濃くなりすぎて血行が悪くなるので高血圧のリスクが高くなります。
また、どろどろの血液は、血管壁に大きな負荷がかかり血管系の疾患を起こしやすくなります。
病気を予防して高血圧を下げるには適度な水分補給が必要です。
一般的な成人が1日に必要な平均的な水分量は2.3リットルと言われています。
食事から補給できる分があるので、意識して摂取する必要がある量は1.5リットル前後ですが、1度に大量に摂取しても、全てが吸収されることはありません。
そのため、コップ1杯程度を1日の中で数回に分けて飲むことで高血圧を効率よく下げることができます。
特に水分が不足しやすいのは起床時です。
そのため、明け方は高血圧になりやすく、脳こうそくなどを発症しやすいことが分かっています。
慢性的な高血圧を予防して血圧を下げるには、就寝前にコップ1杯程度の水を飲むと効果的です。
頻尿の症状がある高齢者などは、夜中に起きないために水分の摂取を控えてしまうことがありますが、日中のうちに必要量を摂取するだけでも下げる効果を得られます。
また、冬場などは気温変化に伴って血圧の変動も大きくなりやすいので、就寝前にたくさん補給しないほうが良いこともあります。
昼間の摂取量が十分なら、口の中を潤す程度でも、血圧を下げるには効果があります。