高血圧の人は塩分を控える食事を心がけなくてはいけません。
日本高血圧学会では、1日の塩分摂取量について6グラム未満を推奨しています。
しかし、日本人成人の平均食塩摂取量はこれをはるかに超えていて、2012年の調査では男性が11.3グラム、女性が9.6グラムとなっています。
高血圧の治療のために減塩を心がけようとしても、これまで濃い味付けの食事に慣れていた人は、塩分控えめの薄い味付けに物足りなさを感じるでしょう。
塩分控えめな食事でも美味しさを感じるような味付けにはコツがあります。
日本料理の場合は、塩や味噌、しょうゆを控えめにしても旨みを感じられるように、ダシをしっかり取ることです。
また、ワサビや唐辛子、レモンなどを上手に利用すると、塩分の摂取量は抑えても辛みや酸味があるしっかりした味付けをすることができるでしょう。
それと、塩分を控えめにしなくてはいけないといって急に薄味にすると、食事に物足りなさを感じてストレスになってしまう可能性もあります。
これまで塩分を気にせず食事をしていた場合、高血圧の治療のために大幅な減塩をしなくてはいけません。
そのため高血圧の方が減塩した食事に取り組むときは、段階的に塩分を控えめにした味付けにしていく方がよいでしょう。
なお、高血圧におすすめの食品については、こちらをご覧ください。