鼻血は子どもにとってはポピュラーなものと言えるかもしれません。
子どもの頃は転んだりぶつけたりして、何度となく鼻血を出した経験があるのではないでしょうか。
このように、原因がはっきりしている場合は大人でも全く問題ありません。ぶつければ大人も子どもも同じように鼻血は出ます。
しかし、大人が何の前触れもなく、急に鼻血が出るという場合にはどんな原因が考えられると思いますか。
外傷がないのに頭痛を伴う鼻血が出る原因は、まず風邪などの感冒が考えられます。
頭痛、鼻水、咳などが起き、その多くは鼻水などの刺激によって、鼻の中の毛細血管が切れて出血します。
しかし風邪もひいておらず、元気なのに鼻血がいきなり出た場合は何が原因なのでしょうか。その場合は高血圧を疑ってみるべきです。
高血圧の人は、血管がもろくなっていることが多く、そのためちょっとした刺激で出ます。
この時、高血圧がさらに上がっていることが多いので、頭痛やめまいをより強く感じることがあります。
頭痛が起きるのはどちらも同じなので判別は難しいのですが、高血圧と風邪の鼻血における大きな違いは、出血の量と止まるまでの時間です。
高血圧の人が鼻血を出した場合、血管が弱っているので血が止まりにくく、さらに血圧が高いので出血量が普段よりも多くなります。
他にも高血圧でカリウムが欠乏して起きる低カリウム血症によっても鼻血が出ることがあります。
高血圧の人は、頭痛になったり鼻血が出やすくなりますので、血圧を下げるようにしていきましょう。
なお、カリウムについてはこちらをご覧ください。