高血圧によって引き起こされる症状に、頭痛や息切れがあります。
ただし、これらは風邪や貧血など、いろいろな原因で出やすい症状なので、高血圧が原因であると自分ではっきりとは決められません。
それでも長く高血圧を患っていると、「あ、これは高血圧からくる頭痛や息切れだな」とわかるようになってきます。
高血圧からくる頭痛は、首の後ろあたりによく起こると言われています。
首の後ろは肩こりなどでも頭痛になりやすい場所ですが、高血圧の頭痛はここにめまいや耳鳴りなどが併発して起きることもあります。
息切れは、高血圧により体全体に血液を巡らせる力が弱くなっているために起こります。
体全体に酸素を送るため、心臓が一生懸命にポンプをフル稼働させている状態なので、大した運動をしていないのに息切れが起こるというしくみです。
こんな症状が出始めたら、医療機関にかかることをおすすめします。
同時に、食生活の改善もしていくべきです。
塩分を控えたり、暴飲暴食、特にアルコールの摂取量を今までよりも少なくします。
トマトやバナナなど、ビタミンやカリウムをたくさん含んでいるものをできるだけ食事に取り入れて、外食ばかりの人は、少し家で野菜中心の食事ができる回数を増やすと効果が上がります。
高血圧自体は症状が軽いこともありますが、そこからからくる頭痛や息切れは体に負担がかかってきている証拠です。
脳卒中や心筋梗塞など重大な病気を引き起こす前に、カラダが教えてくれるシグナルだと思って早めに対応してください。
なお、高血圧を予防・改善しながら、おいしい食事を楽しむコツについてはこちらをご覧いただくといいと思います。