腰痛は、日本人の国民病とも言われる症状で、これは腰回りの筋肉が白人や黒人よりも弱いためといわれています。
ですが、その腰痛を起こしている原因は多種多様で、実は筋肉が原因ではない場合もあります。
その一つが、尿酸です。尿酸値が高い人は、腰痛になりやすいのです。
尿酸値といえば、痛風における関節炎の原因という考えが一般的であり、一見腰痛とは無関係と考える人も多いでしょう。
しかし、尿酸は腎機能に多大な影響を与えます。痛風の原因となる尿酸結晶の沈着が、関節炎の次に多いのが腎臓なのです。
腎臓の機能の一つに、血液のろ過があります。そして、その過程で血液が濃縮されます。もちろん、尿酸もその中に含まれますので、腎臓内は他の部位よりも尿酸値が高くなり、尿酸が沈着しやすい状態になります。
尿酸の沈着が進むと、腎結石や尿路結石などの結石ができやすくなります。そして、この結石が腰痛を引き起こす原因となるのです。
腎結石の場合、鈍い腰の痛みとして症状が現れます。これを、少し腰の調子が悪い程度、として捉えてしまうと、その腎結石が尿路に移動し、激しい痛みを訴えるようになります。特に、尿管に結石があると、腰や腹を刺すような痛みに襲われます。
また、尿酸値が高いと、腰痛だけでなく腎臓を傷めつけることになり、結果として腎不全になる可能性があるので注意しましょう。
その腰の痛みは、腎臓からの発せられる危険なシグナルかもしれませんよ。
⇒ 1日5分で腰痛を改善する方法