高血圧の人には便秘がちな人が多いようです。
これは高血圧の際に処方される降圧剤に含まれる降圧利尿剤によって、身体の中の水分を排出するように促され、水分が少なくなることから便が硬くなり便秘を引き起こすという、薬の副作用があることも理由の一つです。
また便秘というのは、腸に便が詰まっている状態で、詰まっている便は腐敗してガスを発し、このガスが血液の中に入って全身に送られることになります。
そうして筋肉にも毒素が回ることで筋肉が緊張して血流が悪くなり、脳に送られる血液の量も少なくなります。
脳の血液の量が少なくなると、脳の血管が拡張するなどして、周りの神経を刺激する、ということで、便秘から頭痛が引き起こされることもあります。
さらに、頭痛だからと言って頭痛薬を飲むと、抗ヒスタミン系の頭痛薬には、消化器の働きを抑える働きがあることから、さらに便秘を引き起こしやすくなるという、負の循環が生まれてしまうのです。
高血圧と便秘などの症状が重なっている場合は、便秘によく効くと同時に、体内の塩分を排出する働きを持つカリウムが含まれているプルーンを食べてみるのも一つの解決策です。
また、高血圧の薬が便秘や頭痛を引き起こしているのではないかと考えても、自分だけの判断で薬を止めてください。
高血圧を悪化させてしまいかねませんから、必ず医師に相談するようにしましょう。
なお、便秘を解消する方法については、こちらも参考にしてみてください。