高血圧が立ちくらみの原因になる場合は、高血圧のコントロールが上手くいっていないことがよくあります。
降圧剤で血圧を調整するのですが、飲み忘れなどをして1回に2回分の薬を飲んでしまったり、前の薬を飲んであまり間があいてないのに次の薬を飲んでしまったりすると、血圧が下がりすぎて、立ちくらみを起こす場合があります。
また、高血圧が原因で、起立性低血圧を起こして立ちくらみを起こすこともあります。
これは最高血圧が100mmhg以上あって、立ち上がる時に20mmhg以上低下する場合に起こります。
頻繁に起こる方はゆっくり立ち上がるように心がけたり、急に頭を上げないようにするようにしましょう。
高血圧の方の場合は、脳の病気が立ちくらみの原因になっている可能性もあります。
一過性脳虚血発作という病気があり、これは立ちくらみ以外にも脱力、しびれ、片麻痺、一時的に片目が見えなくなる、などの症状が出ます。
これは脳梗塞の一歩手前の状態です。
特に片目が見えなくなるというのが一過性脳虚血発作の特徴的な症状です。
立ちくらみの他にこれらの症状が現れた場合は、病院で詳しく症状を伝えるようにしましょう。
このように、立ちくらみには軽い原因のものから侮れない原因のものまで様々なものがあります。
高血圧の方で、気になることがあるようでしたら、自己判断せず病院で診断を受けることも大切です。