高血圧が原因で起こるめまいや立ちくらみに、起立性低血圧というものがあります。
低血圧という名がついていますが、高血圧の方にも起こる病気です。
最高血圧が100mmhg以上あって、立ち上がる時に20mmhg以上低下する場合起こります。
通常、自律神経のひとつである交感神経が働いて、血液の循環は一定に保たれるようになっています。
しかし、自律神経がうまく働いていないと、この血液の循環もうまく行かず、立ちくらみやめまいが起こってしまうのです。
もっと恐ろしい原因は脳梗塞であった場合です。高血圧の方の場合、脳梗塞になりやすいのです。
脳梗塞は、脳の動脈が詰まってしまい、脳の一部に障害を生じる疾患です。
脳の血流障害のうち、約60%が脳梗塞であると言われています。
高血圧になると脳梗塞のリスクはぐっと上がるのですが、この脳梗塞になると、めまい、立ちくらみと言った症状を起こします。
発作の前兆として、めまいや立ちくらみが起こるのです。そして、数分~数時間かけて神経機能が失われてしまいます。
めまいや立ちくらみには、意外な疾患が潜んでいることがあります。
また、普通のめまいや立ちくらみの場合でも、転倒事故で思わぬケガをしたりすることもしばしばです。
こういったことを念頭に置いて、めまいや立ちくらみを起こしやすい高血圧の方は、日頃の生活に気をつけましょう。