高血圧で、息切れの症状が出ている人も珍しくはありません。
息切れを起こす病気は幾つもありますが、高血圧と関わりがある病気に限れば心不全、そして慢性閉塞性肺疾患(COPD)がまず挙げられます。
高血圧の状態が続ければ心不全の発症リスクが高まりますので、息切れは命の危機を知らせる重要なサインです。
そして、COPDと略される病気、慢性閉塞性肺疾患も息切れの症状を起こしやすく、こちらは煙草と大きく関わっています。
慢性閉塞性肺疾患は大気汚染により発症するケースもある病気ですが、原因のほとんどは煙草です。
煙草は血圧を上昇させる働きがあるので、長期間に渡って煙草を吸っていると高血圧に繋がります。
高血圧と慢性閉塞性肺疾患には直接的な繋がりはありませんが、ヘビースモーカーの人はどちらも発症しやすいでしょう。
また、煙草を直接吸っていなくても、受動喫煙により慢性閉塞性肺疾患を発症するケースもあります。
息切れ、痰、咳といった症状が長く続いていて、煙草を吸っているなら検査を受けてみるのがよいでしょう。
この病気の恐ろしいところは、破壊された肺の細胞が修復されない点であり、現時点では有効な治療法はありません。
そのため、禁煙などで予防することが何より重要です。