高血圧は大勢の人が抱える一般的な病気ですが、放っておくと別の大病の原因になりかねません。
例えば、高血圧の人は糖尿病にかかる確率が2~3倍高くなると言われています。
糖尿病もよく聞く病名ですが、目や腎臓、神経などに深刻な合併症を引き起こす恐ろしい病気です。逆に糖尿病患者が高血圧になるというケースも多く報告されています。
高血圧と糖尿病が重なると、それぞれの症状がより重くなったり、合併症を引き起こすことがあります。
高血圧と糖尿病の原因もそれぞれよく似ており、肥満やストレスが引き金になることも少なくありません。
合併症が起きれば、どちらの原因とも考えられます。
高血圧と糖尿病の合併症が生じる部位の1つが腎臓です。
腎臓では大量の血液が常に流れていますが、高血圧は腎臓への負担をさらに大きくしてしまいます。また目の網膜血管も高血圧によって、失明につながる合併症を起こす恐れがあります。
糖尿病は動脈硬化が起きやすい病気ですが、高血圧により血管内に負担がかかって症状が悪化する可能性もあります。
ですから血糖と血圧の両面から治療することが必要です。
どちらか1つだけを治療するのも面倒だと感じる人も多いですが、この2つの病気はどちらも命に関わる合併症を引き起こしかねませんから、医師の指導に従い適切な治療を進めるようにしましょう。
なお、高血圧や糖尿病といった生活習慣病を改善するには、食事と運動のバランスが大切になってきます。
食事と運動のバランスについては、こちらを参考にしてみてください。