高血圧の症状で病院を受診すると、ほとんどの場合、血圧を下げる薬を処方されます。
高血圧は、そのまま放置してしまうと脳や心臓に命に関わるような病気を引き起こすことがありますから、薬を飲むことはとても大切なことです。
しかし、薬には症状を改善してくれると同時に、副作用ももたらすという側面があり、これは高血圧の薬でも同様のことが言えます。
高血圧の薬は数種類あり、それぞれに副作用も異なりますが、頭痛やうつのような状態になる副作用をもたらす薬もあります。
うつの状態の人は、高血圧の治療に対する意欲も低下して、薬を飲むことを止めてしまったり、食生活の管理がおろそかになってしまうことがあります。
その結果、脳や心臓の病気を引き起こすリスクが大きくなってしまうのです。
実際に高血圧でうつ病もある人は、うつ病を伴っていない人と比較すると、25倍も心不全を発症しやすくなると言われています。
また、高血圧で頭痛が起きた場合は、高血圧脳症などの病気が隠れている場合もあります。
激しい頭痛や、頭痛が長く続く場合には注意が必要です。
高血圧の薬を飲んでいる人が、頭痛を感じたり、うつのような状態になったときには、薬の副作用の可能性も考えて、かかりつけ医に相談してみることが大切です。
頭痛やうつのような状態が起きたからと言って、薬の副作用と考えて自己判断で薬の服用をやめてしまうと、血圧が上昇し、危険ですので勝手にやめないようにしましょう。
なお、高血圧の改善には薬の他に、食事も気をつける必要があります。
血圧を下げてくれる食品について、こちらに記載しているので参考にしてみてください。