高血圧、糖尿病と遺伝の関係

スポンサーリンク

日常の会話で、「私の家は高血圧の家系だから、塩分に気をつけなければ」ということをよく耳にします。

糖尿病や高血圧に遺伝の影響があると、私達が考えているからです。

では、高血圧や糖尿病になりやすい体質を決める遺伝はどういうものかというと、「多因子遺伝性疾患」といいます。

これは、一つの遺伝子だけではなく複数の遺伝子と、生活習慣を含む環境因子が、病気の発症に関わっている疾患のことです。

白衣の女性

通常の一つの遺伝子の異常が発症を引き起こす遺伝病とは異なります。

糖尿病は、加齢、家族の病歴、肥満、運動不足が危険因子であるとされ、これに高血圧や高脂血症が関係あるとされています。

しかし、家族に糖尿病や高血圧の患者さんがいるからといって、必ずそういった方全員が糖尿病、高血圧になっているわけではないです。

あくまで、生活習慣と遺伝が重なった時、生活習慣病の発症率が高くなるというものです。

家族に糖尿病や高血圧の患者さんがいる方は、遺伝だから自分も将来必ず患者になってしまうと思わず、生活習慣の乱れが生活習慣病を引き起こす、ということをしっかり自覚してください。

また、これとは逆に、家族に患者さんがいないからと油断をせず、食生活を見なおしたり、運動をしたりして、健康なときから予防に努めるのも大切です。