糖尿病は減量すると治る？

糖尿病は減量すると治ると考えている人がいますが、ここには大きく分けて二つの間違いがあります。

まず一つ目が、糖尿病が治ると言う事です。

正しく言えば糖尿病は1回患ったら治りません。しかし糖尿病の判断基準となる血糖値とヘモグロビンA1cの数値を、基準値以内に収めた状態を保つことは出来ます。食事療法と運動療法だけでその状態を保つことが出来れば、病院通いも少なくて済みます。

そして二つ目は、痩せれば良いと言う考えです。

確かに糖尿病と診断された人には、肥満体型の人はたくさんいます。それは偏った食事やカロリーオーバーなどの生活習慣から糖尿病になる人が多いからです。

しかし糖尿病は太る病気ではなく、血糖値やヘモグロビンA1cの数値がコントロールできなくなる病気です。なので血糖値は上昇するだけではなく、下がりすぎて低血糖症状を起こしやすいのも糖尿病の特徴です。

過食や糖分の摂りすぎで太ってしまった結果が糖尿病だった人は、減量で血糖値が下がる事があります。しかしリバウンドを繰り返すと、血糖値のコントロールができなくなるので悪化します。

糖尿病は遺伝でなければ生活習慣病です。治すためには規則正しい食事など生活リズムとカロリー控えめな食事、毎日の適度な運動を続けることが基本です。