糖尿病は飲み薬のみで治る？

健康診断で糖尿病と指摘された時に、自覚症状が無いので薬さえ飲めば治ると考える人がいるようです。

しかし糖尿病は1回わずらってしまったら完治は難しく、血糖値やヘモグロビンa1cの数値を限りなく正常値に近い状態に維持しておかなければ合併症を引き起こす病気です。

糖尿病は遺伝が原因の場合もありますが、多くの患者さんが生活習慣が原因で糖尿病にかかっています。

毎日の生活で、デスクワークと度重なる残業により座ったままの時間が長い事、遅い時間に食事をしたり食事の時間が不規則で暴飲暴食をしがちな人は危険です。

食事をすると炭水化物やアルコールなどから糖分が体内に入り、血糖値が上昇します。しかし食べ過ぎると糖分は血液中に少し残ってしまします。これとヘモグロビンが結びつくとヘモグロビンa1cに変わり、血液中にそれが増えていきます。

もし糖尿病を飲み薬のみで解決しようとしても、適度な運動をしないで暴飲暴食など不規則な食生活を続けていけば血糖値は同じ薬の量では下がらなくなります。

それは糖分を処理するためのインスリンを分泌する膵臓(すいぞう)がインスリンの出し過ぎで疲れ切ってしまい、インスリンが分泌されなくなるからです。これが糖尿病が悪化した状態です。

糖尿病と指摘されたら飲み薬のみで解決するのではなく、血糖値を上げる原因になった行動を振り返ってそれをストップする必要があります。